気付かされた「好き」
友達に「写真がいい」と誉められた。
あなたの撮る写真が好きだ、と。
瞬間。
思い出した。
まだフィルムカメラの時代
海外へ幾度に鬼のような量の写真を撮っていた。
「そんなものまで何で撮るの?」
と同旅していた友人が
機内食をパシパシ撮ってる私に突っ込むほどに。
突っ込まれた私は
何故そう指摘されるのかも分からなかったくらい
至極当然に撮っていたし
デジカメ時代に至った今でも続けている。
ただ撮りたかったから。
今も撮りたいから。
カメラマンになりたいと思ったことはない。
ただやりたくてやってただけ。
そして友達の評価から
「そうか。写真を撮るのが好きなんだな。」
と気付かせてもらった。
こんな静かな「好き」もあるんだな。
好きこそ物の上手なれ
その言葉がふと浮かんだ。